2009年7月18日土曜日

自然の逆襲

今朝の最低気温は19.7℃。朝の天気は雨降りです。日中も一時雨の降る戻り梅雨の空です。
最高気温は24℃台です。

昨日、引き返す勇気を持てと書いたのですが、これがなかなか難しいのです。
頂上を目の前に、引き返すというのはなかなか出来ないのです。
それよりも頂上を目の前にし、せっかくここまで来たのだからと、行く決断が出来ても、引き返す決断が出来ないのです。
仕事の都合を付けて、時間をかけて、汗を拭き拭き、息も絶え絶えに苦労してここまで来たのに、少しばかり天気が悪いといって引き返すなどもったいない。
行け行け、となってしまうのです。
実はこれが大きな落とし穴。
過去の、このような遭難事故は、ほとんどが行く勇気はあっても引き返す勇気を持てなかったからです。
そして、この判断はリーダーが決断しなければならないのですが、この判断は待ったなし。
現場で状況を判断して決断するのですが、ここで邪念が入ってしまうと、間違った判断になってしまうのです。
ベテランのガイドでも、この落とし穴に入ってしまうことがあります。
夏の山でも、一度天気が悪化すれば、冬山に近い気象条件になります。
夏山だからと油断すると、自然は大きなしっぺ返しをしてきます。
自然の逆襲には、人間など無力でしかありません。