2016年6月12日日曜日

黒姫山登山

今朝の最低気温は15.6℃。朝の天気は薄曇。日中も薄曇の天です。最高気温は27.8℃。

今日、黒姫山登山に行ってきました。
天気は薄曇、少しむしむしします。
5時に大橋に集合して出発。
今日は女性4人、男3人のパーティです。
大橋からはしばらくは林道を歩き、新道分岐には6時9分着、小休止後出発します。
ここからはブナの森を歩きます。
新緑から夏の装いに変わったブナの森を歩くと気持ちが良いです。
6時44分しなの木到着、ここでも一休み。
大きなしなの木が迎えてくれます。
サラサドウダンツツジが花を付けています。
周囲はネマガリタケの藪ですが、今年は春が早くタケノコも伸びています。
しなの木からさらに登ったところで、タケノコを採りました。
ザックを下ろし竹薮に突入。
ここでも伸びていて、裏折ですが、山頂でタケノコの味噌汁を作る分は採りました。
しらたま平には8時20分到着。
途中でタケノコを採っていたため時間がかかりました。
しらたま平は開けていて、周囲の山々がとてもよく見えます。
火打、煙を吐き出す焼山、その左に金山、天狗が原、そして雨飾、高妻に乙妻、戸隠、その向こうに北アルプスが霞んで薄っすら見えます。
飯縄山、その向こうに八ヶ岳。
浅間から続く上信越の山々、手前には善光寺平。
斑尾山に野尻湖、信濃町の田園が広がっています。
しらたま平からは快適な尾根歩き。右側が開けていて、とても気持ちが良いです。
火口原への分岐を過ぎると、最後の登り。
山頂には9時9分到着。
今日は薄雲がありますが柔らかい陽射が注いでいて、暖かく周囲の山々も見え、この時期としては最高です。
早速お湯を沸かし、コーヒーで一服、その後はタケノコの味噌汁作りです。
サパ缶を入れて、とても美味しくできました。
玉子を持って行きかったのですが、割れないよう持っていく自信が無かったので止めました。
山頂を離れる前に記念撮影。
下りは黒姫乗越、しらびそ平、そして七つ池と進みます。
しらびそ平は、コメツガやオオシラビソなどの針葉樹のすばらしい原生林で、歩いているだけで気持ちの良い環境です。
フィトンチッドが鼻孔をくすぐります。
臨床には、オサバグサが白い可憐な花を咲かせていました。
しらびそ平を抜けると、一面笹に覆われた火口原に出ます。
この風景はすばらしく、私の一番好きなところです。
七つ池は、この所の少雨で水がありませんでした。
深田久弥は、火口原に降りついたときのことをこのように書いています。
「降り着いた所は、そこに天女が遊んでいたにしても不思議でないような、静かな美しい別天地であった。(中略) うららかな空と陽とそよ風を楽しむのに刻を忘れた。」と述べています。(朝日新聞社刊 深田久弥 山の文学全集 「山頂の憩い 黒姫山」より)
丈の短い笹原に腰を下ろし、寝そべってしばらく休みます。
そよ風が笹を揺らし、頬を撫でていきます。
峰の大池に向かうため、火口原から森に入る手前で振り返ると、すばらしい風景が広がっています。
今日ここに来ることができました。
またここに来る事が出来ますようにと、感謝と祈りをささげました。
峰の大池は水位が下がっていますが、水を湛えていました。
峰の大池を12時36分に出発。下山の徒につきます。
滑りやすい岩の道を歩き、途中大ダルミ湿原を覗きます。
ワタスゲの白い綿毛が綺麗ですが、以前に比べると少なくなっています。
大橋には15時35分ごろ到着しました。
全員、無事に登山できたことに感謝です。
そしてまた、紅葉の時期にでも登りたいと思います。