2019年12月1日日曜日

東京大学木曽観測所



今朝の最低気温は-4.5℃。朝の天気は晴れ。日中も晴れ。最高気温は13.4℃。

夕方、木曽から帰ってきました。
東京大学木曽観測所入り口
出かけた先は東京大学木曽観測所。
NHKの木曽オリオンの舞台になった観測所で、実際にここで撮影が行われました。
ここで長野県は宇宙県の講座が開催されました。
その中で、観測所についても詳しく解説していただき、実際にシュミット望遠鏡も見学させていただき、普段は見ることができない部分まで見させていただきました。

シュミット望遠鏡ドーム
ドームの中には105cmシュミット望遠鏡が設置されていて、その望遠鏡にトモエゴゼンと名付けられた高感度CMOSセンサー84個を取り付けた、広視野動画カメラが取り付けされています。
シュミット望遠鏡は補正版口径105cm、主鏡150cm、明るさF3.1、視野6℃もあり、一度に広い範囲を観測することができます。
シュミット望遠鏡 動いていないときは
鏡筒を横に近い状態にしてあります。
重さは鏡筒、架台合わせて70トンもあるのですが。赤経、赤緯ともモーター一個で動くそうです。
実際に動かせて見せてくれました。
また、ドームは動くときに結構音がします。
トモエゴゼンで撮影されたデータは天文台一階にある前処理コンピューターで処理され、光回線で本館にあるコンピュータに送られ処理され、超新星や小惑星、彗星など怪しい天体にスコアを付けて表示されるそうです。
この処理にはAIが使われているそうです。
鏡筒を上に向けた状態
鏡筒に取り付けられた箱はトモエゴゼンの
制御、データ取得用コンピュータ
一晩で撮影されるデータ量は30Tバイトにもなるそうで、その中で必要のないデータは捨てているそうです。
また講座の中では御嶽山や木曽の歴史についても講義が有り、夕食後には観望会が開かれ、雲一つない満天のすばらしい星空が広がっていました。
マットの上に寝っ転がって、星空を眺めました。
天の川もとてもよく見え、西に傾いた白鳥からカシオペア、ベガスス、アンドロメダ、ペルセウス、そして冬の王者オリオン、流れ星も二つ見えました。
充実した二日間でした。
えっ、お酒飲んだのかって?。
もちろん夜は懇親会で、寝たのは午前2時半ごろでした。
木曽観測所の皆様、宇宙県の幹事の皆様には大変お世話になりました。
感謝いたします。
鏡筒先端から見た内部
シュミット補正版と、その奥にトモエゴゼンを取り付けた
スパイダーと、さらに奥に主鏡が有り、センサーが大きく
写っています。
天文台一階にある前処理用
コンピュータ

ドーム外側の踊り場



鏡筒中間の作業用窓から見た
トモエゴゼンのCMOSセンサー
84個取り付けられています。
本館一階にあるデータ処理用の
コンピュータ
ドームから見た本館